グローバルな人材が求められる現代社会において、社会人になってから「若いうちにもっと成長したい」「短期でもいいからお金を貯めて、憧れの海外留学に行きたい」「英語漬けの環境で一気にスキルアップしたい」と、海外留学を考えるケースがあります。
しかし、帰国後に就職できるか?留学した成果はあるのか?お金・費用はどうするのか?など、悩み・不安のハードルも多いのが現状です。このページでは学生の頃から海外留学への憧れがある方、社会人になって改めて勉強したい方の悩みや不安に応え、社会人が海外留学を成功するために必要なこととは何か?を解説します。
このページの目次
「留学したい、でも再就職が不安」と考えている社会人の方はたくさんいますが、悩んだ末にやっぱり留学することを決断する人は増えています。
独立行政法人日本学生支援機構の集計によると、2009年くらいから日本人の海外留学性は増加傾向です。
引用元:独立行政法人日本学生支援機構「日本人の海外留学状況」
この数字は社会人と学生の留学者の合計ですが、社会人になってから、自分でお金を貯めて留学する人の数は確実に増加しています。大事なことは、留学と再就職の現状を知っておき、それに合わせたキャリアプランを立てておくことです。
Jさん(女性25歳・営業職)は、社会人3年目で転職を考えるようになり、会社を辞めた機会に以前からあこがれていた語学留学をしました。半年のオーストラリア留学でかなり流暢に会話ができるレベルになりました。
英語力を活かせる職場への再就職を目指しましたが、語学留学のことを履歴書に記載していても、面接で質問されるのは前職のことばかりで、語学留学に関心をもってくれる会社は1社もありませんでした。結局派遣で以前と同じような営業職に就きましたが、今は英語スクールに通ってTOEICの点数アップを目指しています。
Mさん(男性27歳・ITエンジニア)は、新卒で入社したIT企業が倒産し、次は大企業に就職したいと考えるようになりました。そのためにはITスキルの他に差別化要素が必要だと考え、フィリピンに4ヵ月語学留学し、かなり真面目に勉強しました。
帰国後、「外国人エンジニアとも円滑にコミュニケーションできる」ことをアピールしましたが、大企業は全く興味を示しませんでした。大企業には英語力がある人もITスキルが秀でた人もいるので、うまくマッチングしなかったようです。
その後、社風が気に入った中堅のIT企業に再就職が決まり、現在はエンジニアとしてのスキルアップに専念しています。
大手企業では語学スキルの必要なポジションには既にそのスキルがある人材を雇用し、入社後にそれ以外のビジネスマンとして必要なスキルを教育します。教育して初めていち戦力となるため、企業にとっては教育は「投資」です。そのため、企業から教育の投資だけを得て、還元しない人材を評価しない傾向があります。
上記2例のように、語学留学でそれなりのスキルを身につけて帰国しても、それが再就職には結びつかないことがほとんどです。
企業が中途採用したい人材とは各分野の専門的な職能・技術のスキルをもった人材であり、具体的には「営業」「財務」「接客」などの仕事の専門分野で一定期間の経験があり、そこで成果を上げてきた人が求められます。
次に必要とされるのはコミュニケーション能力・リーダーシップ・マネジメント力です。語学力はないよりはあったほうがいいですが、それだけでアピールできるものではありません。したがって、「語学留学」にはほとんど関心を持ってもらえないと認識してください。
しかし、「帰国後の再就職に役に立たないなら留学してもムダ」というわけではありません。今度は留学経験をその後のキャリアに活かすことができた人の例を紹介します。
留学をその後のキャリアに活かすことができた人の例をご紹介します。
・Yさん(男性26歳・外食産業)は専門学校を卒業して大手外食チェーンに就職。早くから店長職を任され仕事に励んでいましたが、経験の幅を広げたいと語学留学へ。アメリカで1年間、最初の半年は語学をしっかり学び、後半は大学で流通業やマーケティングなども学びました。帰国後は海外展開する外食産業への就職が決まり、現在はアジアへの新規出店の準備で忙しい日々を送っています。
・Rさん(女性29歳・ホテル勤務)は日頃から外国人の接客が多いホテルのフロント業務に就いていましたが、もっと語学のスキルを身につけたいと考え、留学先選びに悩んだ末、マレーシアを選択。1年で英語のスキルアップと同時に中国語会話もマスターしました。会社を辞めて留学したのですが、以前と同じ会社に再就職が決まりました。会社としては過去の仕事ぶりを評価しているRさんのスキルアップを大変歓迎してくれたそうです。
この二人の例に共通しているのは2点です。
留学で成功している人は、上記2点のうち少なくとも1つはあてはまります。では、留学と再就職を成功させるためにはどうすればいいのでしょうか。
「行けばなんとかなる」は間違いです。海外留学をする前に、自分のなかで以下3つのポイントについてビジョンを明確にしておく必要があります。
1★ 現状の課題を設定する
今のキャリアにおける自分の強みと弱みを自己分析しましょう。語学以外に現在、自分の強みを持っている人が、留学でそれに強みをプラスできることが理想です。
たとえば、営業職経験がある人が、英語あるいは他の言語を学んで海外営業の可能性を広げたり、経理職の人が留学して米国公認会計士(USCPA)を学ぶといったケースです。ただし、「営業」「経理」の仕事で一定のスキルがあることが不可欠です。一方、「特筆すべきスキルがない」という人は留学してはダメというわけではなく、留学してから人より一段と努力が必要です。
2★ 留学の目標を設定する
留学で何を実現するのか、目標を明確にします。英語習得をその後に活かしたいなら、「TOEIC850点取得」「ビジネス英検1級」など高めの目標が理想です。しかし留学では語学以外にも学ぶものがあるし、その他にも以下のようにメリットがあります。
語学の習得、他の専門知識を学ぶこと以外に、「視野が広がった」「前向きな性格になれた」などを成果として挙げる留学経験者がかなりいます。
日常から離れて学ぶということでいろいろなメリットが得られ、それが再就職にも役立つことも多いようです。
ただし、こうした成果を得るためには留学先選びがより重要になります。また、旅行と同じようにリフレッシュや楽しみが主な目的で短期の語学留学をする人は、「就活には役立たない」と割り切りましょう。
3★ 留学から帰国後のプランを立てる
留学で何を身につけて、その後はどう再就職するのか。再就職したい職種や業種はできるだけ明確にしておきましょう。単なる語学留学は就活であまり評価されないので、留学経験はアピールできませんが、TOEICの点数やCPA資格などの結果を出せたら、それは履歴書に書くことができます。
また、大学や大学院で学べば履歴書に記載することができますが、たとえ大学院でMBAを取得してきても、それだけで転職が成功するわけではないという事実も知っておいてください。
このような3つのビジョンを、しっかりつながりを持ってプランニングしておくことが大切です。再就職では、「留学そのもの」は評価されませんが、留学で得た成果を明確に示すことができれば評価を得られます。また、「留学は履歴書に書かず、帰国後は速やかに再就職活動をする」と決めたうえで、一定期間憧れの留学生活を楽しむという選択もOKです。
お金も時間も限られている社会人が留学するとき、留学先選びはとても重要です。留学の目的は人それぞれでOKですが、それを実現できるかどうかは留学先選びにかかっています。現地で学校に入ってから「こんなはずじゃなかった」とならないよう、入念に下調べが必要です。たとえば以下のようなことをチェックします。
留学では勉強以外でも24時間、貴重な体験ができます。だからこそ、勉強以外の生活時間を含め、どんな環境で過ごすのかのチェックが重要です。留学する学校選び、留学場所選びについては、次のセクション以降でさらに解説します。
会社の休暇を利用して行ける短期留学から、一念発起してチャレンジする大学院留学まで。社会人の留学にもさまざまな選択肢があります。
社会人になってから留学を考えるとき、以下のような選択肢があります。
■短期留学(難易度★☆☆)
1週間から10日程度など、会社の休暇の範囲で行ける短期留学は社会人に大変人気です。短期とはいえ、真面目に勉強すれば英語などのスキルアップができるし、日常生活から離れて過ごすことでリフレッシュして、海外の友人を見つけることもできます。本格的な留学の前の「お試し留学」として活用する人もいます。
■語学留学(難易度★☆☆)
1週間から1年以上まで期間は自由に設定できます。英語の語学留学の場合だと3か月~6か月程度で流暢に英語を話せる中級レベルを目指すのが一般的で、その後引き続いて大学院やカレッジと呼ばれる専門学校で引き続いて専門知識を学ぶ人もいます。英語と中国語、英語とフランス語など、「W語学留学」をする人もいます。行く学校のタイプ、日本人の割合、学校の難易度なども多種多様です。
■ワーキングホリデー(難易度★☆☆)
ワーキングホリデーとは厳密には2国間の取り決めにより、若い世代を対象に一定期間内の留学・現地での就労を認めるビザの制度です。他のビザでは外国人の就労はできないので、「働きながら学べる」というのが大きな魅力です。ワーホリの制度を利用して渡航して、「学ぶだけ」「働くだけ」という選択をすることも可能です。ワーキングホリデー制度があるのはカナダ、オーストラリア、ニュージーランド、韓国、台湾、香港、ノルウェー、デンマーク、ポーランド、スロバキア、オーストリア、イギリス。アイルランド、フランス、ポルトガル、ドイツの14カ国です。30歳以下などの年齢制限があります。
■インターンシップ(難易度★★☆)
海外の企業で有給で実際に働いて、ビジネスと語学を同時に学びます。まず学校で学んだあとで企業に派遣される事が多いです。派遣先にもよりますが、受け入れ先を見つけるには、ある程度の語学力と専門能力を持っていないと厳しいです。
■ボランティア留学(難易度★☆☆)
海外の福祉事務所やNPOなどでボランティアをしながら語学も学びます。多くの場合は無給ですが、その分受け入れ先を見つけるのは比較的容易です。1週間程度の短期ボランティア留学もあります。
■大学・大学院(難易度★★☆~★★★)
大学や大学院への留学は、まず願書を出し、入学試験に合格する必要があります。語学力に自信がない人は、まず現地語学学校で学び、その後大学や大学院に進むことが一般的です。学校にもよりますが、入学してからの単位取得も卒業も簡単ではなく、その一方で卒業すれば再就職が保証されるわけでもありません。自分がやりたいことを明確にしてチャレンジすることが重要です。
■国内留学(難易度★☆☆)
海外に行かず国内で語学を学ぶので厳密には「留学」ではないのですが、費用を抑えて留学と同じ成果が得られる方法として「国内留学」があります。語学の場合、24時間英語のみで学び、生活する短期型のプランなどがあります。また、国内でMBAを取得できる大学院や英語だけで講義する大学・大学院がありますが、これらを国内留学と呼ぶこともあります。
語学を学びながら他の専門分野を学ぶ人もたくさんいます、留学して学べるスキル、分野を整理しておきます。
■語学
英語、フランス語、スペイン語などは世界中さまざまな国で学ぶことができます。他に中国語、韓国語、タイ語、アラビア語、トルコ語、ヨーロッパ各国の言語など、どんな言語でもしっかりマスターすれば専門スキルとなります。
■ビジネス
ビジネスカレッジや大学の聴講生で貿易事務、マーケティング、広告、マネジメント、経営戦略、起業などを学ぶことができます。講義を聞いて理解できる語学力が必要です。ビジネス留学の難易度が高い資格として経営大学院を修了するMBA(Master of Business Administration、経営学修士)があります。
■サービス系
ウェディング、アロマテラピー、エステ、ホテル業、旅行業、スポーツ指導などを学びます。
■アート系
イラスト、デザイン、CG、ファッション、美容、ダンス、演劇、音楽などを学ぶ留学があります。
■「手に職」系
料理全般、菓子・パン作り、ガーデニング、農業、フラワーアレンジメント、各国の伝統工芸職人などがあります。
留学するにあたって最も不安なのが再就職と留学費用です。留学の方法として以下があります。
■会社の休暇を利用して短期留学
最もリスクが少なく、費用負担も少ない方法です。リフレッシュ目的で留学する人もいれば、本格的な留学の下調べに行く人も。忙しい社会人に短期留学は大変人気で、利用者が増え続けています。
■休職して留学
会社に休職の制度がある人は、それを活用することができます。休職制度はかつては大企業にしかありませんでしたが、最近は中小企業でも導入しているところがあります。1か月~1年程度の休職を認めている企業があります。
■企業派遣留学
大企業では社員から留学希望者を募り、社費で派遣する制度を実施していることもあります。企業派遣留学生は社内でもエリートコースで、手厚い待遇でリスクなしに留学することができますが、MBAなどの終了資格を必ず取得しなくてはならないこと、帰国後は一定期間転職不可など、それなりの責務があります。
■会社を辞めて留学
企業派遣留学やごく限られた大企業の制度であり、留学が可能な長期の休職制度がある企業さえそれほど多くはありません。したがって留学する場合、多くの人は会社を辞めて、自分で貯めたお金で留学をすることになります。
留学したから転職に有利になることはほとんどないですが、しっかり計画を立てれば、留学したせいで再就職が難しくなるということもありません。「留学で自分のやりたいことは何なのか」を明確にして、真面目に学んで成果を出し、経験値を高めてキャリアを継続していく先輩社会人はたくさんいます。自分なりのプランを立て、自分に合った留学先、留学の方法を選んでチャレンジしていきましょう。
短期留学でできるだけ成果を上げたいと思ったら、どんな方法がベストなのでしょうか。
英語の語学留学ではどの位の期間でどのレベルまでいけるのでしょうか。ひとつの目安として、
・3か月で流暢な日常会話
・6か月でひととおりのビジネス英会話
程度を目標とするのが基本です。これはあくまで平均値なので、実際には「1週間の英語漬けでTOEIC200点アップ」を果たした人もいるし、1年語学留学しても日常会話程度しか喋れないということもあります。自分の目標設定と留学先選び、そして本人のがんばりにより当然結果は違ってきます。1か月、半年…と期間が長くなれば、がんばった人とそうでない人の個人差が大きくなります。
前項までで留学のバリエーションについて紹介してきましたが、留学で成果を上げるためにもうひとつ重要なポイントがあります。それは、留学する場所です。
たとえば英語を学ぶ留学先はアメリカやイギリスだけではありません。また、留学先ではいろいろな出会いや交流があり、そこでしかできない体験があります。留学場所をどこにするかは、留学を成功させる大きなカギだといえるでしょう。
主に英語を学ぶ場合で、留学の選択肢として以下があります。
■アメリカ
アメリカ本土、ハワイ、グアムなど留学先は多彩です。メリットはスタンダードな英語が学べること、他の学びの機会もあること、いろいろな国の人と交流できることなどで、デメリットは費用が高いことです。
■イギリス、カナダ
正統派の英語が学べて、その他の学びや経験の機会も多様。両国はワーホリの制度を利用すれば現地日本食レストランなどでアルバイトが可能です。デメリットは生活費・学費などが高いことです。
■オーストラリア、ニュージーランド
留学生を多く受け入れているので寮などの施設が豊富で、アメリカ、イギリスより費用負担が少ないのが魅力です。ワーホリでアルバイトも可能です。デメリットは日本人が多く英語を使う機会が減ってしまうことです。
■フィリピン、マレーシア
英語留学で意外に人気となっているのがフィリピン、マレーシアです。滞在費用・学費とも安く抑えられることがメリットです。フィリピンではセブ島の語学学校が安価で内容も充実しています。マレーシアでは中国語も学べるというメリットがあります。場所によっては治安に不安があるので宿泊先などをよくチェックしましょう。
最近人気が高いフィリピンの語学学校の場合、マンツーマン指導のカリキュラムがあり、集中して勉強すれば、1週間の語学留学でもかなりの英語力をつけることが可能です。
オーストラリア留学で、同級生に日本人が多数居て、ついつい日本語を使ってしまい、3ヵ月で日常会話レベルがやっとだったという経験をしている人もいます。
また、環境や人に慣れるのに時間が掛かる人、緊張しやすい人は、周囲の人に積極的に話しかけることができず、短期留学では成果が出にくいこともあるようです。留学で最大限に効果を出すには食べ物や気候など生活面も含めて、自分に合った環境を選ぶことも重要です。さらにもう1点、1週間の短期留学で成果を上げるためには、普段から語学スクールへ通い、英語に耳を慣らし、レベルもできるだけ上げておくといいでしょう。
留学エージェントとは、「費用」「学びたい内容」など、個人の希望に合わせて留学先・滞在先を紹介してくれる会社です。
語学学校と専門学校や大学、企業派遣などを組み合わせてアレンジ・セッティングもします。留学エージェントには「自分の知らない選択肢も紹介してくれる」「安全情報なども入手できる」など、専門機関ならではのメリットがあります。デメリットは、留学エージェントの提携先が限られていること、エージェントに支払う費用負担が発生することです(費用負担がないエージェントもあります)。
留学エージェント選びの際は、少なくとも2つ以上の会社に相談してみるといいでしょう。また、短期留学で利用してみて、気に入ったら長期留学のアレンジを依頼するという方法もあります。
留学エージェントは多くの有用な情報を提供してくれますが、それでも、いざ留学してみて「自分が期待していたのと違った」「ルームメイトと相性が合わなかった」など、留学でのトラブルは少なくありません。
お金と時間を使って留学する場所選びでは、可能であれば、事前に短期留学や旅行で下見するなどして慎重を期すと安心です。
環境との相性も重要です。便利な先進国、少しのんびりしたオーストラリア、食べ物がおいしくそれぞれの個性があるアジア諸国。世界各地域からできれば2カ国以上は訪れてみて、「自分はここがいい」と思える地域を選ぶと失敗が少ないでしょう。
留学を志す人なら、世界中どこへ行っても安心して使える信頼度の高いクレジットカードを準備しておくことも大切です。おすすめのクレジットカードについてはこちらの記事を参考にしてください。
留学の大きな心配事のひとつ、資金の調達方法についてご紹介します。
社会人になって「いつか留学したい」と考えてがんばって貯金している人もいるでしょう。しかし海外で学費と生活費をすべて賄う費用は並大抵ではありません。留学のための費用はどのくらいなのでしょうか。
一般社団法人日本ワーキング・ホリデー協会のサイト内「語学留学の費用について」という記事に、語学留学に必要な費用の具体例が紹介されています。
引用元:語学留学費用 | 留学費用を安くするヒント
やはり長期留学をするとなると相当の出費を覚悟しなくてはならないようです。費用の大きな部分を占めるのは学費で、集中して学ぶためにはそれ相当のお金がかかります。次に国ごとの留学費用の目安を紹介します。
以下はいずれも一般的な語学留学で、1ドル100円換算とします。
■イギリス、アメリカ
1か月 20万円~35万円
1年 140万円~300万円
イギリスやアメリカへの語学留学は他の地域よりも費用が高めです。その中でも経費にばらつきがあるのは主に生活費の違いです。郊外の町なら安く、ロンドンやニューヨークなどの都会なら高くなります。
■オーストラリア、ニュージーランド
1か月 20万円~35万円
1年 180万円~320万円
オーストラリア、ニュージーランドは物価が高いので総費用は高めです。
■フィリピン
1か月 10万円~30万円
3か月 25万円~90万円
フィリピンへの語学留学は短期で集中して英語を学ぶことができ、生活費も安いので、目標とする英語レベルに到達するための費用という点でかなり割安感があります。
イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、カナダなど、ワーキングホリデーの制度がある国への留学では、ワーキングホリデービザを取得すれば就労が可能で、留学費用の足りない分を現地で稼ぎながら就学を続けることができます。特にオーストラリアは高時給で働きやすく、留学生に人気です。一方アメリカにはワーホリの制度がなく、アルバイトをすることはまず無理です。
非常に高額な留学の費用を貯金だけで賄うのは大変です。奨学金やローンなどの制度はあるのでしょうか。
まず奨学金についてですが、独立行政法人日本学生支援機構の公式サイトの奨学金検索ページでは、自分の希望する留学タイプで利用可能な奨学金を検索することができます。こちらを見ると、地方自治体の制度、財団の奨学金など、社会人の留学を無償で支援してくれる奨学金制度が複数あることがわかります。
また、無利子・貸与型、有利子・貸与型の奨学金も用意されています。海外留学支援サイト・奨学金パンフレットのページにも具体的な情報が掲載されています。ただし、これらの募集枠に対して希望者は多数で、狭き門となっています。高い目標を持ってこれらの奨学金制度にチャレンジしてみるのもいいでしょう。
ローンについては、銀行・信用金庫など一般の金融機関で「海外留学ローン」などの名前での借入れをする方法があります。あまり大きな金額を借りるとその後の返済が大変ですから、自己資金の足りない分をローンで借入れするという方法をおすすめします。
お金がないけれど留学したい、英語のスキルアップを図りたいという人におすすめの3つの例を紹介します。
1★ワーキングホリデーを上手に使う
現地で働いて学費・生活費を稼ぐことができるワーキングホリデーを最大限活用しつつ、本来の目的である語学習得・その他の専門科目の勉強もしっかりやれば、費用対効果の高い留学となります。働きやすいオーストラリアなどが人気ですが、日本人が少ないアイルランドなどを選択するという方法もあります。
2★フィリピン、マレーシア、フィジーなどへの留学
滞在費用、学費とも格安な留学先が増えています。実質的に英語のスキルアップを目的とするなら、こうした地域に留学して費用を安く抑えながら集中して学ぶ方法も有効です。
3★国内留学
国内で24時間英語漬けになれる環境で英語を習得する方法もあります。ミシガン州立大学連合日本センターの国内留学のような本格的な語学習得は費用も安く大変人気です。
たとえ短期でも、語学留学には一人で参加することが多いでしょう。未知の世界に1人で入っていくのだから当然不安です。
★友達ができるかどうか不安…
「友だちが自然にできるだろうと思っていたら全然違った」という体験をする人も多いようです。海外では自分から積極的かつフレンドリーに話しかけることがとても大切です。また、前述したように、できるだけ下調べをしっかりしましょう。
★治安や現地の生活が不安…
寝る部屋は一人がいい人、常に話し相手が欲しい人など、人それぞれの希望に合った環境かどうかは事前によく確認しましょう。また、安全といわれている場所でも所持品の管理には十分気を遣いましょう。
治安や基礎的な情報はJETRO(ジェトロ:日本貿易振興機構)にある以下のページが役立ちます。
世界各国の一般情報・基礎データを調べるには
★お金が足りなくなったら?と不安…
短期留学では多くの場合3食付きですが、違うものが食べたくなることもあります。また、友達ができて一緒に観光に出かけることもあるでしょう。そんなときはATMで現地通貨をキャッシングできる海外キャッシュサービスを使いましょう。
また、生活費や雑費となる諸々の支払いはクレジットカードが主流の国も多いです。留学前に海外の滞在時に利便性の高いクレジットカードを準備しておきましょう。
★海外の滞在に強い、サービス充実のカードは三井住友VISAカード
おすすめは三井住友VISAクラシックカード/クラシックカードです。
★短期留学の前に、気軽に申し込みできるカードは?
三井住友デビュープラスカードがおすすめです。VISAブランドで海外のほとんどの地域で使えます。
今回は社会人になってからの留学について解説しました。最も大事なことは3つ、「再就職の見通し」、「留学の目標を明確にすること」、そして「資金計画」です。「社会人になってから留学したいけど不安」という人も、クリアすべきポイントを整理して、準備をしっかりすれば大丈夫、きっと社会人としての経験値を高めることができ、「行ってよかった」と思える留学になります。ぜひ、自分らしい留学を実現してください。
今から買う物すべて三井住友VISAデビュープラスカードで支払ったら、支払う金額は一緒なのに貯まったポイントで家電やギフトカードに交換できるかもしれません。
例えば学生~新社会人の間に飲み代・スーツ代・旅行費・コンビニなど、月々3万円ほど使う場合、1年間で楽天ポイント約5,000円相当のポイントが貯まる計算です。
おすすめ1 学生~新社会人向けのカードとして特別に用意されてる。
18歳から利用可能で初年度年会費無料。前年1回以上のご利用があれば、翌年度以降も年会費無料。大学入学時や就職活動にも活躍します。
おすすめ2 他のカードよりもポイントがザクザク
ポイント数がずっと2倍で、 iD利用でもポイント2倍、 入会3ヶ月間は5倍 です。ポイントUPモール経由なら、ポイントが最大20倍になります
全てカード払いにしてポイントを有効活用。貯まったポイントは家電やギフトカード、よく使う楽天ポイントやTポイントなどに交換ができます。
おすすめ3 【期間限定】もれなく最大7,000円分プレゼント!
上記だけでも相当トクなのに更に最大7,000円がもらえるキャンペーン中。もし作るならこの期限内に作ることをおすすめします。